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父子家庭
先日のお休みは久し振りに午後から仕事がなく、家族といっしょに過ごせました。息子のオースケとおもちゃを買う約束をしていたので、おもちゃ屋さんに行きました。おもちゃを買う前に 、「オースケ、今日はおとうさんといっしょにお風呂入る?入るんやったら買ってあげる」。というセコイ条件をだしたのでした。するとオースケは「うん、入る!」と即答です。よしよしと上機嫌でおもちゃを購入。買い物を済まし、夕食を食べ、帰宅。
 そのおもちゃというのは、トミカのプラレールの進化系で「バトレール」という格闘する電車のことです。最近YOUTUBEでもよくみかけます。車両の先端にドリルが付いていたり、ドアがスポーツカーのように開いたり、救急車に変身したりします。オースケとしばらく遊んだ後、「よし!オースケお風呂入ろか!」「いや。。。」「。。。なんで?」「・・・ママと入る・・」「え~~~~~っ・・・約束したやん!・・・」「いや、ママと・・・」「・・・・・・・・」「美羽ちゃんはおとうさんと入るやろ?」「いやや!ママと入る!」「な、なんで・・・」「おとうさん、くさいからや!オナラするやろ!」「せ、せえへんから・・・」「ぜったいイヤ!」「・・・・、。。。。。?」。またしてもふられて一人で寂しくお風呂に入りました。
でも、その後はいっしょにテレビを見たり、おもちゃで遊んだり、だっこしたり、おんぶしたり、おうまさんごっこしたり、かくれんぼしたりしました。親子共々ご満悦。そして、歯を磨き、寝支度。美羽ちゃんが、「ママが来るまでお部屋で隠れとこう!」と寝室に向かいました。後に、オースケも来ました。電気を消して、布団の中へ。子供は隠れるのがすきですよね。「キャー、ママ怪獣が来たー!」「ガオー、ママ怪獣だー、ガオー!」と、いつもこんな調子です。ややじゃれあってから、「もうそろそろ、いいかげんにして寝なさいよ!おとうさんも!「は~~い」と三人。一家団欒、円満かな。我が家は。。。と思った時、「そういえばオレは母子家庭だったよな・・・んっ?・・・待てよ?ウチの店は今、父子家庭じゃないのか!?」。そう、マダムもいない、マネージャーもいない、シェフしかいない、父子家庭である。

幼少の頃、父親がいないという事なんて、気にはしなかった。むしろ「こんなに愛してくれている」、ということが誇らしかった。何にも不自由がなかった。一生懸命、育ててくれた。もちろん今も尊敬しています。世界一の母親だと自負しています。でも、成長するにつれ、ひけめを感じるようになってきました。それは、やはり我が家には、お金が無いという事実が分かるようになってきてからです。我が家は貧乏だった。それに気付くのが遅かった。高3の進路を決めるとき。(遅すぎや!)大学進学を希望していたが、あっさり却下。それはそうでしょう。すんなりと諦め、就職活動に励みました。高校を卒業し、働き始め、大人になるにつれ、母親から沢山のことを学んだけれど、本当に大切なことは両親が揃って初めて、母親、父親としての役割や子に伝えるべきことが100%が120%になるのではないか?と、思うようになってきました。もったいないと思った。もっと、多くの事を母から積極的に学びたかった。それに気が付いていれば、もっともっと有意義な人生だったかもしれない。後悔はしていません、反省です。
 片親では本来の力はやはり100%発揮できないのではないか?間違った表現かもしれない、そぐわない表現かもしれません。でも、どれだけがんばっても、50%は100%にはなりえないのではないか?どこかに必ず、不備、しわ寄せがいきます。それは、ぼくが身を持って経験しています。我が子に、ぼくの二の舞いは踏ませたくはない、そう思い、接しています。
 そんな家庭のことと、仕事をすりあわす事自体ナンセンスなことで、怒られるかもしれないけれど、今のコアンは父子家庭です。やはり、不備、しわ寄せがどこかに。。。どこかにではなく間違いなくお客様に。そしてスタッフに。家族にも。何度もブログに書きましたが、コアンはスタッフも含め、少しづつ成長しております。50%を100%にしてみせます!いや120%に!必ず!いましばらく温かく見守ってあげてくださいませ。よろしくご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
 
by auboncoin | 2011-10-14 22:58
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