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自分なりに頑張るということ。
自分なりに頑張るということとは、どういうことでしょう。
自分の評価というものは、あくまで他人がするものです。
『自分なりに頑張っているじゃないですか」『頑張っています、頑張りました」等々、と昔から良く聞きます。
本来、結果よりも、その過程が何より大事です。プロセス。
でも社会では、普通はプロセスよりも結果がすべてのような風潮です。
結果でしか判断してもらえないのです。
学生レベルではプロセスを見てもらえるでしょう。
でもぼくはプロセスもしっかり見て評価してあげたいと思っています。
結果は勿論ですが。
私自身、がんばっているとは口にした事はありません。弱音は言いたくない。
疲れた、しんどい、眠たい、大変、これはご法度です。
人に頼らず、自身のことは自分の手で。これが基本。
仕事というものは、「倒れるまで」やってはじめて一生懸命やった、死に物狂いでやった、
と、言う権利があると思います。ぼくの基準はそこにあります。
倒れるまでとは?死に物狂いとは?ではなぜ、そこまでやらないといけないのですか?と、
聞かれれば、こう言い返したいといつも思います。
「なぜ、そこまでやりたくないのか?なぜやらない?」そこまで打ち込めないのは不憫でなりません。
若い時のこの経験が、後にどれほど役に立つことか。

20代の頃、週に1度しか家に帰らない時期がありました。1日の睡眠時間が2~3時間。
冷蔵庫を開け、頭を突っ込んだまま寝ていたり、野菜の皮をむきながら寝ていたり。
風邪をひいて42度の高熱でも火の前に立ち、休憩時間に病院に行き、点滴を打ってもらい、時間がないので
勝手に点滴を早めて終わらしてすぐ店に戻ったり。挙句にスタッフの一人が泣きながら、「もういいです。もう頑張らなくていいです。後は私たちだけでやります。大丈夫です。もうこれ以上は・・・死んでしまいます・・・よ・・。」
自分が背負っていた仕事量は半端ではなかったけど、それよりも、もっと料理が上手になりたかった。自分の限界を知りたかった。限界を超えたかった。限界というものは、決して自分で決めるものではないと思った。
自分で決めると、本来の限界を知ることはできない。越えることはできない。

死に物狂いの時期って、本来大したことのないレベルです。
それを越えて初めて、一皮むけるということなのでしょう。

何度も書いていますが、今、一人で料理をやってます。
今の自分の限界を超えてしまってます。
本当に死ぬかもしれないなぁ・・・と、思う時もあります。
死に物狂いではやっていないけど。もうやれないです。
やる必要もない。
来月からスタッフが揃い始めます。ようやく。また仕切り直しです。
「がんばった」とは言いませんがんばります。応援よろしくお願いします。
by auboncoin | 2012-03-24 00:36
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